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2016.10.31 (Mon)

【85位】チェキッ娘【アーティストMy Best 200】

85 チェキッ娘
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ここがすごい!
30代になってからAKB48にどハマりした私ですが、理想のアイドル像は今でも10代の頃にハマったチェキッ娘ですね。
20代にあまりアイドルにハマらず、AKBがデビューした後もあまり食指が動かなかったのも、わずか1年の間にアイドルのすべてを見せてくれたチェキッ娘の残像があまりにも強すぎて、「アイドルかくあるべし」という固定観念が強すぎたのかもしれません。

チェキッ娘が聴かせてくれたアイドルの音楽的理想。
それはハーモニーの美しさ、心地よさです。
チェキッ娘は、最高のコーラス隊でした。
アイドルのハーモニーの素晴らしさはチェキッ娘を聴けばすぐわかると思います。
明るくて、透明で、やわらかで、スペクトルのような、花園のような、時に清涼な、ときに暖かいシャワーのような、極上の耳心地。
合唱の荘厳なハーモニーとは違う、個性と甘さ、かわいさが加わったポップスとしてのハーモニー。
これに関してはアイドルブーム全盛の今になっても、チェキッ娘に比肩しうるグループをまったく見たことがありません。
そもそも今のアイドルはこれだけいろいろいるのに、全然ハモらない。
そんなにみんなダンスパフォーマンスばかり求めているのでしょうか?
もっともっとハモるグループが出てきてもいい。
チェキッ娘のメンバー一人一人がそんなにすごい才能の持ち主だったわけではもちろんありません。
パート分担とコーラスワークで声の個性をガラス細工のように美しく編み上げた制作陣とのチームプレイです。

それからチェキッ娘の曲は実にアイドルらしいさわやかで明るい王道ポップス。
切ない曲でも辛気臭さがないんですね。
バラードなんてものはないんです。
サブカル臭い曲もユニット曲にはありますが本体はあくまで王道。
どんな気分のときでも心が明るく軽やかになります。

わずか1年の活動で発表曲も本当に少なかったチェキッ娘でしたが、その分曲提供陣は本当に豪華でした。
サウンドも生音。
制作陣の作品に対するこだわりと愛が、1曲1曲に感じられます。
チェキッ娘という奇跡を生み出したのはフジテレビの水口昌彦プロデューサー。
そういえば、今のアイドルに見られるファンとの絆とかプロ意識みたいな「ガチ」な感じはチェキッ娘には全然なかった。
恋愛禁止とかそういうのも誰も気にしてなかった気がします。
みんな本当の素人の女の子だったから。
メンバーもスタッフもファンも、ただ音楽を通じて楽しもう、という感覚。
これが水口Pが求めたアイドルの姿なんじゃないのかな。
肩の力を抜いて古き良きアイドルの理想を追い求めた彼の情熱が、多くの才能を巻き込んで生み出したチェキッ娘の楽曲は、アイドルポップスの歴史の中の大きな大きなレガシーになっていると思います。
聴かないのはもったいない。
特に「桜の花びらたち」や「ぐるぐるカーテン」が好きな人には絶対に聴いてほしい。
楽曲派というなら、チェキッ娘を聴いてこそ、だと思います。

この9曲!
「抱きしめて」(Sg「抱きしめて」)
すべてはここからはじまった!
デビュー曲にしてアイドルポップス史に燦然と輝く大大大名曲。
作詞・作曲はЯK、編曲は土橋安騎夫。
メロディー、アレンジ、コーラス、すべてが優しくて、透明で明るい。
特にこの曲はサビのハーモニーが本当に素晴らしい。
当時としては相当な多人数のイメージがあったチェキッ娘ですが、この曲はレコーディングの時点で合格していた田中、下川、矢作、新井、五十嵐、熊切、上田、町田、久志の9人で録音されています。
それにしてはサビのハーモニーの「多重感」がすごい。
9人の初々しい声のスペクトルを、最大限に生かして、すごく広がりのあるハーモニーになっています。
聴いていると声に心地よく埋もれる感じすらします。
チェキッ娘のコーラスワークはパート分担も含めて1年間の活動の中でどんどん洗練されていくのですが、この曲のサビの初々しいハーモニーは唯一無二ですね。
生音のバンドサウンド+鐘というチェキッ娘の王道アレンジも、この曲からスタートしています。

それにしても、デビュー曲にしてその後1年間の間に誰も作れなかった最も「チェキッ娘らしい」曲を作ってしまったЯKはすごい。
「夢の中であなたとのキス レモンの匂いに包まれて」
こんな曲ЯKにしか作れない。
デビュー曲をЯKに依頼し、チェキッ娘で「やりたいこと」をきっちりЯKに伝えたのがすごいし、それに応えたЯKもすごい。
もっともっとЯKにチェキッ娘の曲を書いてほしかったという思いはあるけど、この曲でチェキッ娘の楽曲の方向性は定まったと思うので、チェキッ娘におけるЯKの貢献は決して1曲にとどまるものではないと思っています。

「はじまり」(Sg「はじまり」)
下川みくにの卒業に際してリリースされた卒業ソング。
作詞は森浩美、作曲は長尾大、編曲は亀田誠治。
チェキッ娘の数々の名曲を生み出したこのトリオが生んだ永遠の名曲。
アイドルポップスの歴史の中では既に卒業ソングのスタンダードナンバーになっていますよね。
卒業式で歌われてもおかしくない素直で普遍性のある曲です。
チェキッ娘の相談役だった秋元康がAKB48のデビュー曲として「桜の花びらたち」を作った時にも、きっとこの曲は脳裏にあったんじゃないかな。
なといってもメロディーが本当に素晴らしいですよね。

この曲にはchee'sのヴァージョンとラストシングル「ありがとう」に収録された「はじまり -Departure 2000-」のヴァージョンがあります。
「 -Departure 2000-」のヴァージョンは見事なコーラスワークが組み上げられており、コーラス隊としてのチェキッ娘の成長を確かに感じられます。

それにしても1年での解散もさることながら2ndシングルにしてエースが前向きな形で卒業するというのは、今のアイドルの時間感覚からすると異常に早すぎる感じがしますが、当時はアイドルは期間限定、必ずタイムリミットがある、という感覚があったのと同時に、「ウリナリ」「ASAYAN」「電波少年」などのバラエティ番組で盛んに行われていたギミックに慣れていたので、別段違和感はなかったですね。

「最初のキモチ」(Sg「最初のキモチ」)
3rdシングル。
作詞は森浩美、作曲は長尾大、編曲は亀田誠治の黄金トリオ。
下川に代わるエースとして藤岡を歌の中心に据え、パート分担が完成に向かっていくのが感じられます。
間奏の台詞は松本が担当。
チェキッ娘の初々しいラブソングは、「抱きしめて」(春の出会い)→「最初のキモチ」(初夏の高揚)→「海へ行こう〜Love Beach Love〜」(夏の情熱)と展開していく感じ。

「チェキッ娘音頭」(Al「CXCO」)
「女子かしまし物語」「チームB推し」「Bガーデン」「乙女新党のうた」のようなアイドルならではのメンバーソングは大好きなんですが、それを音頭にしてしまうのはチェキッ娘くらいでしょう。
途中「一週間」や「マイムマイム」もサンプリングされています。
この手の曲を残してくれるかどうか、でファンの中のグループとメンバーの思い出の「残り方」は大きく違うと思うんですけどね。
アイドルなら1曲はメンバーソングを作るべきだと思います。
Al「CXCO」のラストに収録されていて、最後の「また来週!」の余韻がさみしくて、また最初から、何回もループ再生してしまいます。
藤岡のパートに「夜は海に行くお兄ちゃんとだよ♪仲良いんだもん♡」という部分がありますが、この兄とはディーン・フジオカですね。

「デイドリーム」(Al「CXCO」)
作詞・作曲は高橋研、編曲は亀田誠治。
「HよりもIでしょ」「ダメよダメよダメよダメよ」といったフレーズが散りばめられているお色気ソング。
チェキッ娘は結構こういう「セーラー服を脱がさないで」路線な歌詞が多かったのですが、メロディーとハーモニーとアレンジがさわやかすぎて、あんまりそういう感じがしないのがチェキッ娘の不思議なところ。
この曲もAメロのソロ→Bメロの少人数コーラスに酔いしれているところにサビの多人数コーラスが脳にスコーンと響く心地よさがあります。

「大好きな恋」(Al「CXCO」)
作詞は沢ちひろ、作曲は土橋安騎夫、編曲は亀田誠治。
サビ前の「ベイビベイビ」という引きがとても印象的なアッパーチューン。
この曲もチェキッ娘の明るく透明な声のスペクトルを堪能できます。

「海へ行こう〜Love Beach Love〜」(Sg「海へ行こう〜Love Beach Love〜」)
4thシングル。
作詞は森浩美、作曲は土橋安騎夫、編曲は亀田誠治。
イントロのキーボードから一気に走りだすようなサマーソングの明るさとあいまって、チェキッ娘の未来に向かう勢いが一番感じられる曲。
デビューから美しかったコーラスですが、シングルを重ねるごとに、完成度が上がって深みを増していくのを感じられます。
藤岡を中心にしたAメロ、Bメロの少人数コーラスとサビの多人数コーラス。
この極上サンドイッチが本当に心地いい。
音量を上げれば上げるほど明るくて透明なハーモニーが耳の中に響きます。
キラキラとした夏の太陽光線のような明るい声の楽園です。

「なかよし」(上田愛美 Sg「いつか」)
上田愛美のソロ曲。
作詞は森浩美、作曲は長尾大。
野に咲く花のようなやさしくひかえめながら、決して忘れ去られてはいけない小さな大名曲。
メロディーがいいのはもちろんですが、上田のかわいくて上品な声がものすごく心地いい。
下川の次に上田をソロデビューさせた判断はさすが。
売れる売れない、続く続かないじゃなくて、この声を曲に残した、それも長尾大のメロディーで、というのが大ファインプレーですよ。
こんな名曲がこんなところに埋もれていてはいけない!と思っていたら、17年後の2016年になってハコイリ♡ムスメというアイドルがこの曲をカヴァーしてくれました。
これは本当にうれしかったですがよくぞ…c/w曲ですよ。
名曲は死なないんだなーと思わされたサプライズでしたね。

「ありがとう」(Sg「ありがとう」)
ラストシングル。
作詞は森浩美、作曲は長尾大、編曲は吉俣良。
アイドルの卒業ソングとしてがあまりにも伝説化してしまっている「はじまり」の陰に隠れていますが、チェキッ娘の本当の卒業ソングであるこの曲も本当に大名曲なんです。
Bメロとサビのハーモニーの明るさ、透明感が本当に素晴らしい。
冒頭のアカペラではゾワゾワっと鳥肌が立ちます。
よくある「ためにする」アカペラではない。
曲の中での必然性がある。
「キーンコーンカーンコーン」というチャイムのような鐘の音を背景にシンプルな生音のバンドサウンドが声を包んでいます。
あっけなかった「旅立ち」(解散)に本当にぴったりの、さっぱりとした前向きな余韻の残る卒業ソングです。
コーラスにこだわり続けたチェキッ娘の見事な集大成の1曲。

これは名盤!
CXCO(99年:ポニーキャニオン)
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これを名盤と言わずになんと言うのか。
このアルバムから感じられるのは愛ですね。
作品に対する愛、聴くものに対する愛をすごく感じられます。
生音の暖かさ、明るい光に満ちた楽しさ。
心が沈んだ人に、少しでも笑顔になってほしい、そんな心意気を感じるエンターテインメントアルバムです。
参加ミュージシャンは亀田誠治、西川進、上杉洋史、村石雅行、皆川真人ほか。

このアーティストが好きならCheck!!
AKB48、乃木坂46

DATA
かつて「夕やけニャンニャン」のADを務めていたフジテレビプロデューサー水口昌彦は新たなアイドルグループの結成を画策していた。
そんな折、おニャン子クラブの仕掛け人である秋元康がセガの新機種「ドリームキャスト」の広告戦略を任される。
水口はこれを機に「ドリームキャスト」のPRとしてセガをスポンサーとするアイドル番組を立ち上げ、98年10月「DAIBAッテキ!!」放送開始にこぎつける。
第一回オーディションで田中、下川、矢作、新井、五十嵐、熊切の6人が合格。
12月「抱きしめて」でデビュー。
その後99年1月の放送までに20人が合格。
3月末下川が卒業。
毎日のようにフジテレビの番組に出演しており知名度は高かったにもかかわらずセールス的には本格的なブレイクに至らぬまま99年「旅立ち」という形で解散した。
活動期間は1年。
その後はそれぞれのフィールドで活動するが、芸能界で本格的な成功をつかんだメンバーは少ない。

□生年月日/出身地/血液型
田中里奈/81.10.28/東京都/A型
下川みくに/80.3.19/北海道日高郡新ひだか町
矢作美樹/81.10.8/東京都江戸川区松島/O型
新井利佳/81.9.5/東京都世田谷区/B型
五十嵐恵/81.11.10/神奈川県横須賀市/A型
熊切あさ美 /80.6.9/静岡県浜松市/B型
上田愛美/82.11.16/広島県広島市中区/A型
町田恵/80.9.1/埼玉県所沢市/O型
久志麻理奈/82.11.15/埼玉県白岡市/B型
佐々木絵美子/83.3.7/神奈川県横浜市/AB型
藤岡麻美/82.5.27/千葉県鎌ヶ谷市/A型
野崎恵/82.2.25/東京都大田区池上
嶋野蘭/81.1.25/千葉県
森知子/80.6.12/神奈川県藤沢市/A型
松本江里子/80.2.29/東京都日野市/B型
加藤真由/80.6.9/東京都/O型
甲斐田聡美/81.9.12/東京都台東区/O型
小林裕美/82.11.1/埼玉県/O型
大瀧彩乃/81.12.17/神奈川県相模原市/B型
大田祐歌/82.2.7/東京都板橋区/O型

□好きなアーティスト/曲
五十嵐:ノー・ダウト
上田:aiko
森:安室奈美恵
松本:安室奈美恵、マイケル・ジャクソン
加藤:BONNIE PINK、GRAPEVINE
大瀧:DA PUMP



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