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2015.01.12 (Mon)

【152位】CYCLES【アーティストMy Best 200】

152 CYCLES
無題

ここがすごい!
風のような、清流のような、どこまでも澄み切っていて、それでいて包み込むような上品なやわらかさがある森川亜希子の歌声。
声の魅力をルックスに例えるなら、黒髪正統派の和風美人。
ポップミュージックの女性ヴォーカルとしてはこれ以上ないくらい理想的な歌声ではないでしょうか。
バンド全体が、この声を生かすために音楽を作っている感じです。
バンド以外の音をほとんど入れず、ひとつひとつの楽器のゴツゴツした質感を感じるシンプルなバンドサウンドですが、あくまで歌の「伴奏」として、いい脇役に徹していますね。
歌詞は「大人」が目前に迫ったモラトリアム世代の心情をあつかった物が多いんですが、なんとなく、まだ温もっていたい体を呼び覚ます優しく厳しい春風のように、フレッシュな気持ちにさせてくれるメッセージがこもっています。
春が近づくと、聴きたくなる音楽です。

この4曲!
「今じゃないまだ早いような」(Sg「今じゃないまだ早いような」)
デビューシングル。
ここまでさっぱりすっきりと、肩の力が抜けた応援歌が他にあるでしょうか。
長い人生の中の「今」と、淡々と続く生活の中の「今」を考えさせられる曲。
「青春アワー」とともに、苦闘している就活生にぜひ聴いてほしい曲ですが、それだけではなく、なんとなく時を過ごしているなかにも、たくさんの「まだ」を抱えているすべての人に聴いてほしい曲。

「マイペース」(Sg「マイペース」)
「目が覚めた時はすでに夕方で今日がどんな天気だったのかもわからない」
という穏やかで孤独な休日に、ぼんやりと夢見ているぼんやりとした人生の青写真。
CYCLESの歌詞の特徴は、描かれているダメ人間な人生や生活を「それもいいじゃん」と肯定しているのか、「変えてみようよ」と否定しているのか、どちらにもとれることですね。
結局解釈は、その時に聴いた人の心が、安定を求めているのか、変化を求めているのか、に委ねられているんだと思います。

「青春アワー」(Sg「青春アワー」)
社会の荒波に投げ出される不安を歌った「モラトリアム終焉ソング」の決定的名曲。
全体的に「弱音」で作られているのに、すごく勇気がわいてくる不思議な応援歌ですね。
「それでも僕ら何かを選び運に任せ進む」
「少し甘すぎた日々を悔やみながら」
「少し踏み出した僕ら あいまいな決意間違ってなけりゃいいのにな」
学生時代から明確な目標を持っていて、計画通りに待ちに待った就職…
という人もいるでしょうが、この曲のような気持ちで社会人生活をスタートする人も、実は多いのではないでしょうか。
不安の渦の中で、勇気づけてくれるのは、諭すようなメッセージよりも、この曲のように気持ちを代弁してくれる曲なのだと思います。
就活生、新社会人をはじめとして、何かを始めた人、始めようとしているすべての人に聴いてほしい曲です。

「それから」(Sg「それから」)
別れの悲しみの果てに至った悟りの境地のような穏やかな心地よい落着きを感じる春の名曲。
花吹雪のようにはかなげなAメロから、伸びやかに広がっていくようなサビのメロディーが、森川の声の魅力を最大限に生かしています。
決して焦らず、ゆっくりと立ち上がってゆく力をもらえる曲。
さわやかさの中に「情感」や「哀愁」が宿ったこの曲はCYCLESの未来に大きな期待を膨らませてくれましたが、結局このシングルがラストリリースとなりました。

このアーティストが好きならCheck!!
the brilliant green、rumania montevideo、advantage Lucy、the Indigo、SeanNorth

DATA
96年、ICU(国際基督教大学)を卒業するも就職活動に失敗した野口が同大学の音楽サークル仲間であった中原と森川を誘い出し、バンドを結成。
97年、サポート・メンバーとして活動していた大沢が正式メンバーとして加入。
99年、メジャー・デビュ-。
大沢は02年に脱退。
03年、解散。
メジャーレーベルからは6枚のシングルと2枚のアルバムをリリースした。

森川はその後ソロと並行してケダマのヴォーカルとして、さらに野口との2人組サツキモノを結成して活動している。
中原は現在タマコウォルズで活動中。

□生年月日/出身地/血液型
森川亜希子 Vo/74.5.18/京都府
野口耕一郎 G
大沢真紀 B
中原由貴 Dr/72.5.14/福岡県北九州市/A型




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リスト係
こんばんは

現時点で最新であるモリナオヤの記事にコメントしようとした矢先、
サイクルズの記事を発見!

自分が知った頃には解散していて
後追いでシングルまで集めた大好きなバンドです。
シングルのアルバム未収録曲にもいいものが多くて
集め甲斐がありました。

 このヴォーカルは、まっすぐ届くいい声してますよね。
僕はサイクルズを聴いて最初に
スプーンおばさんのオープニングを歌った
飯島真理を思い出しました。

 歌詞がスラスラ流れるように音に乗っているのも凄い。

 それもこれも甘酸っぱいメロディーを書ける作曲者の存在有ってこそ。

ですので
その後、ヴォーカルの方がソロを出して
そちらも良かったのですが
最近サツキモノとして活動していることを知り、
どんな音楽なのか気になって仕方がありません。
休みとライブスケジュールが合わない! 
GAOHEWGII |  2015.01.15(木) 05:09 |  URL |  【コメント編集】

GAOHEWGIIさん

いつもコメントありがとうございます!

森川の声は本当に理想的ですよね。
森川と野口が出会ったのも、奇跡だと思いますね。

森川は「声帯は筋肉だから、衰える前に可能な限り歌っておきたい」と言っていました。
そんな機会がもっともっと増えることを願っています。

飯島真理のスプーンおばさんのオープニングを聴いてみましたが、素晴らしい声ですね。
他の曲も聴いてみようと思います。
リスト係 |  2015.01.16(金) 01:51 |  URL |  【コメント編集】

リスト係様 こんばんは

ここでスプーンおばさんのことを書いたことを切っ掛けに
記事が出来ましたのでよろしければご覧ください。
(大したことは書いてありませんが)

http://gaohewgii.blog.fc2.com/blog-entry-629.html

飯島真理は今も活動しているそうですね。
でも最初に聴くなら大瀧詠一などが関わった初期や
山下達郎のムーン・レコードに移籍した中期が
おすすめです。
GAOHEWGII |  2015.02.05(木) 00:20 |  URL |  【コメント編集】

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