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2014.06.20 (Fri)

【177位】rumania montevideo【アーティストMy Best 200】

177 rumania montevideo
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ここがすごい!
初めて仲間とバンドを組み、楽器を鳴らしたときのような初期衝動を感じさせるバンド。
荒削りでゴツゴツした生音が、家庭で作る具の大きなカレーのように楽器一つ一つの個性を感じさせながらも、ひとつの皿に盛られている感じ。
グルーヴも、完全に一体となっているというよりは、不器用な若者たちのコミュニケーションのように、ぎこちなさが残っている感じがモンテビ独特のかっこよさを生み出しています。
イメージとしては、5人集まって会話せずそれぞれマンガ読んだり、ポータブルゲームやってたり、ただ空間を共有している、そういう集団っているじゃないですか。
モンテビってなんかそんなバンドなんですよね。

歌詞はやるせなさ、絶望、トラウマといった暗いテーマを扱うことが多いですが、「悲劇のヒロイン」感がなく、どこかそんな暗い自分を冷めた目で見ているようなドライな能天気さがあるのが不思議ですね。
三好真美の吐息のような歌が、あきらめたような、悟ったような「とりあえず生きていく意志」を感じさせてくれます。

この10曲!
「Still for your love」(Sg「Still for your love」)
スマッシュヒットを記録して代表曲になったメジャーデビューシングル。
悲しみの中にこそ感じられる希望。
暗闇に一筋の光が差していくように、絶望から立ち上がっていく力を感じます。
もう会えない人の幸せを心から祈る、本当の「愛」を感じるラブソング。
「心の平安」こそが「Great Happiness」であり、みんながそれを求めているのに、どうしても「こころゆらされ」てしまう。
以降のモンテビの色々な曲を聴けば聴くほど、モンテビの表現したかったことは、この曲にすべて込められてしまっているのかなー、とまで思ってしまう、決定的な名曲。
このシングルのみ、プロデュースは長戸大幸。
コーラスで南セシルこと宇徳敬子も参加しています。

「Anny」(Al「rumaniamania」)
轟音の中で、祈るようなサビのメロディーを絞るような声でリピートする三好真美の歌が、あふれ出してとまらないさまざまな感情の洪水を見事に表現しています。
おそらくはアンデルセンの「人魚姫」がテーマになっていると思われますが、「Still for your love」にも通じる、「恋を知らなければ、子供のままの平安な心でいられた」という世界観が、根底に流れている気がします。

「さよなら」(Al「rumaniamania」)
アコースティックでフォーキーな清涼感あふれる一曲。
全体的に重く暗いアルバムの中で、ふっと軽い気持ちになれるんですが、やっぱり切ない。
サビの消え入りそうに透明なファルセットがキュートです。

「デジタルミュージックパワー」(Sg「デジタルミュージックパワー」)
これまでのモンテビのイメージを覆すような高速ビート。
このビート、イメージはサッカーかな?
行く手を阻む相手選手をドリブルですいすいかわしてゴールへ突進していく勢いを感じます。
Muuというアイドルグループのカヴァーも一聴の価値あり。

「picnic」(Sg「picnic」)
もはやホラー。
モンテビ史上最も明るい曲調。
まさにピクニックのような、吹っ切れた前向きな光に満ちた、雰囲気。
しかし、歌詞を聴き込むにつれて明らかになるこのピクニックの真相に気づいたときのそら恐ろしさ…。
最初は「アンパンマンのマーチ」のように生きる意味を問いかけているようにも聞こえる
「なぜうまれてきたの」
というフレーズに込められた残酷な絶望感に、鳥肌がとまらなくなりす。
インディーズミニアルバム「jet plane」に英語詞バージョンが収録されています。

「もう戻れない」(Al「Girl,girl,boy,girl,boy」)
「青空の下で体投げ出して 運命試したりした」
などと、相変わらず危なっかしさを見せる中で、サビの解放感に吹っ切れた力強さを感じさせます。
冒頭と最後の「Yeah Yeah Yeah feelin' Yeah Yeah Only waitin' for you」の部分、三好真美と大野愛果の掛け合いのようなセッションコーラスが最高に気持ちいです。

「Girl,girl,boy,girl,boy」(Al「Girl,girl,boy,girl,boy」)
明るく軽やかなモンテビ流カントリー。
曲調的には「らしさ」がまったくない自己紹介ソング。
しかし、「僕らが集まるのは言葉が要らないから」という部分が、非常によくモンテビというバンドを表している気がします。

「tender rain」(Sg「tender rain」)
せつな過ぎて陶酔感を含むようなロストラブソング。
サビのメロディーとコーラスワークが秀逸すぎます。
モンテビの曲の中の雨には、憂鬱なんだけど、引き裂くような悲しみを包み込むような優しさを感じます。

「life style」(Al「MO' BETTER TRACKS」)
くるりの「ばらの花」のように、ひたすた繰り返す単純なピアノフレーズを基調にした切なくさわやかな新生活ソング。
心地よく透明感のあるコーラスワークに間島、麻越、松田のRAMJET PULLEYの成果がすごく感じられます。
トゥルトゥルというスキャットのコーラスがピアノフレーズに溶け込んでいくとくにアウトロが極上。

「All by myself」(Al「MO' BETTER TRACKS」)
「Still for you love」がモンテビの「原点」なら、「到達点」というべきはこの曲でしょう。
モンテビ流の荒削りなロックを、古井弘人が見事に調理してしまった抜群にポップなアレンジ。
キーボードの清涼感が、切ないメロディーとよくマッチしています。
サビ前の「yes!」が極上。
「これから 何度つまづいても笑い飛ばそう」
「空の彼方 道の彼方 夢ひとつ 輝かせて いつか届くよ きっと」
チープといえばチープかもしれませんが、これまでさんざん積み上げてきた暗い曲があるからこそ、この前向きさがすごく説得力を持つんですね。
モンテビらしさを残しながらも、モンテビの個性を昇華した普遍性を持った不朽のポップソングです。

このアーティストが好きならCheck!!
the brilliant green、CYCLES、PLASTIC GIRL IN CLOSET

DATA
1999年、3月に設立間もないGIZA studio傘下のインディーズレーベル「Garage Indies Zapping Association」よりインディーズデビュー。
同年メジャーデビュー。
2002年までに7枚のシングルと3枚のアルバムをリリースするが、その後は特段のアナウンスがないまま活動を休止している。
間島・麻越・松田の3人は別ユニットRAMJET PULLEYでも活動していた。

□メンバー
三好真美 Vo、Dr
三好誠 G
間島和伸(マシュー) G
麻越さとみ B
松田明子 Key

□アーティスト名の由来
国のルーマニア、ウルグアイの首都名のモンテビデオから取った。
固定されたイメージと深すぎる意味を持たせたくなかったという理由で、誠の地理好きが由来して感覚で名付けられたとされているが、1998年のフランスワールドカップで全員金髪にして臨んだルーマニア代表に衝撃を受けた、という逸話も伝わる。




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