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2014.05.23 (Fri)

【181位】伊藤サチコ【アーティストMy Best 200】

181 伊藤サチコ
16.jpg

ここがすごい!
センシティブすぎる感受性でとらえた、ピュアすぎるくらいにピュアな曲世界。
「僕」という一人称を使い、思春期の少年のように、世の中のいろんなことに対して少しみんなとは違う視点で見ている感じ。
それは「メッセージ」というよりも、彼女自身に向けられている「モノローグ」。
だから、嘘がないんですね。
聴くほうは、彼女の「メッセージ」を受け取るのではなく、彼女の「モノローグ」に、自分の中の少年を見つける。
あ、あのときの俺じゃん、まさに今の俺じゃんのような。
そんな曲世界に引き込むのは少し舌足らずで鼻にかかってキュートだけど、震えるほどエモーショナルな歌と、ピアノを基礎にした切ないメロディー。
心の錆を落としたいときには、最高の音楽です。

この7曲!
「心の扉」(Sg「心の扉」)
10代だった彼女が近いような遠いような距離に迫る「大人」について綴った曲。
日直の日にまわってくるクラスノートに書かれたメッセージのような、黒板に誰かが書いた落書きのような、先生に褒められて無理やり朗読させられてる作文のような、恥ずかしいくらいピュアな歌詞。
でもそれが、この切ないメロディーと、すこしぶっきらぼうな、でもとびきりエモーショナルな彼女の歌に載ると、胸の奥がギュっと締め付けられる懐かしさを生むんですね。
いくつになっても、「少年の心」を取り戻させてくれる決定的名曲。
そして、少年の心に戻って、あらためて自分の「心の扉」に向き合うきっかけを与えてくれます。

「ハンカチ」(Sg「心の扉」)
うわああああ!ってなる曲。
これは切なすぎてうかつには聴けないでね。
思いを伝えられないままに終わった小さな小さな片思い。
「いつか伝えられる」がある日突然「いつかまた出会える」に変わる。
変わりゆく日々の中で、変わらすに心に残っていく宝石、それを「君」が落としていったハンカチが象徴しているんですね。
切ないピアノと対照的にのどかでレトロな夕日を思わせる弦楽器は、バンジョーというそうです。

「春の道」(Al「僕の場所」)
ピアノを使わず、アコギターを中心にいろいろな弦楽器を組み合わせた柔らかなアレンジ。
ガラスの破片のような鋭さから徐々に脱し、女性らしい包容力を増してきたことを感じられる1曲。
春の道をデートしている情景ですが、手をつないで歩いているというより、ベンチに座って寄り添っているのでしょうか。
じわじわと込み上げるような幸福感を、「一生いっしょにいようね」的な永遠に結びつけるのではなく、
「いつか来る別れを僕はおそれないから」
と結ぶあたりが、なんとも彼女らしいですね。

「天気雨」(Al「三日月の夜」)
「あいのり」「テラスハウス」のような恋愛ドキュメンタリーや「キミキス」「アマガミ」のような恋愛アドベンチャー(ギャルゲー)のテーマソングになってもおかしくないような、切ないけれどとびきりロマンティックな片思いソング。
どこにでも転がっているようななにげない青春模様の中で展開されるどこにでも転がっている恋。
相手を求める気持ちが、伝えたいという気持ちが、自分の殻を破っていくあのピリピリとした痛みが、ものすごくリアルに伝わってきます。

「夢の途中」(Al「三日月の夜」)
いろいろな楽器が仕込まれたバンドサウンドの明るいアレンジと、踏みしめていくようなビートが力強くて楽しい曲。
サウンド的には彼女の中では異色ですが、テーマはデビュー期からずーと向き合ってきた「大人になることとはなにか?」という問いかけ。
「変わりたくない」と思っていても、環境が変われば人は変わっていってしまう。
旧友から手紙が届いたことから、迷っていた答えに再び確信を持って、あせりや迷いが吹き飛んでいく「覚醒感」「無敵感」がすごく出ている曲。

「僕は変わった」(Al「感情と水」)
この曲を聴いたとき、思わずつぶやいてしまいました。
「確かに変わった…」
デビュー当時のピュアすぎるくらいピュアな印象から、清濁併せ呑むようなすごく自由で肩の力が抜けた印象に。
「あいつ変わったよなー」という言葉、昔の友達に言われるとちょっと切ないし、職場の同僚や上司に言われると…うーん…喜んでいいのか…という気にもなる。
そんな「変わっていくこわさ、せつなさ」を感じさせつつ、変化していく自分の心を受け入れていくさわやかでのほほんとした決意表明の曲。
もやもやしているとき聴くと、ふっと楽な気持ちになれます。

「桜並木」(Al「時の芸術」)
シンプルなメロディーをひたすら繰り返すピアノ弾き語り。
いつもようり少し甘くかわいい声で語りかけるように歌っています。
秋田から上京し、小さな部屋で一人暮らしをはじめたときに、改めて感じた両親への思い。
言葉によってアニメーションのように次々と浮かぶ美しい情景の描写が実に見事ですね。
一人暮らしをしたことがある人なら、涙なしでは聴けないのではないでしょうか。
この曲は一人称が「私」になっていますね。

このアーティストが好きならCheck!!
aiko、熊木杏里、小林直、長谷川都、高田梢枝、宇宙まお

DATA
99年、ヤマハの音楽イベント「TEEN'S MUSIC FESTIVAL」に3人組ユニットTEAR DROPとして参加。全国大会では「心の扉」でCORE OF SOUL、SISTER JET、the youthとったライバルを抑えてティーンズ大賞を受賞。
「心の扉」は00年、ヤマハTEENS'LABEL(インディーズ)よりリリースされ反響を呼ぶ。
ユニットは解散となるが、01年、メジャーデビュー。
06年からは再びインディーズに転じ、元気に活動中。
現在までに3枚のシングル、2枚のミニアルバム、5枚のアルバムをリリース
11年にはmonoという名義でジブリ作品のカヴァーアルバムもリリースした。

□生年月日/出身地/血液型
81.5.21/秋田県男鹿市/O型

□好きなアーティスト/曲
エイミーマン、キャロル・キング

□お気に入りの使用機材
ミニクーパーの形をしたファズ




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*Comment

■こっそり聴いていました。

リスト係様 こんばんは

伊藤サチコも好きです。
おセンチな世界観で突っ切っているところが素敵です。
ピュアというのは全くその通りだと思います。
こっそり聴いていました。
最近のアルバムはご無沙汰だったのですが、
ずっと地道に活動をつづけているようですね。
GAOHEWGII |  2014.06.29(日) 17:27 |  URL |  【コメント編集】

GAOHEWGIIさん

ディスコグラフィーから、ちょっとずつ大人の女性らしくなっていくプロセスを感じることができますね。
でも、少年のようにピュアなデビュー当時の曲は、本当にいつ聴いてもキュンと切なくなってしまいます。
リスト係 |  2014.06.29(日) 21:01 |  URL |  【コメント編集】

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