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2014.08.28 (Thu)

【170位】LIFE RECORDERS【アーティストMy Best 200】

170 LIFE RECORDERS
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ここがすごい!
骨太のバンドサウンドの中に、「絶唱」ともいうべきソウルフルでエモーショナルな歌心を聴かせる歌謡ロック。
ただラウドなだけではなく、ゴツゴツとした楽器の音の迫力をぶつけてくる一方で、同じ楽器で背中を押すような優しい世界も表現できる。
そしてあくまで、ヴォーカル高岡の青年らしい歌声の"伴奏"としての演奏になっています。
表現されているのは普通の青年の日常の風景と心情。
やるせなさ80%、希望20%くらいのブレンドが、高岡の歌声とよくマッチしていました。
不器用で無骨なたたずまいとサウンドからブルーハーツを引き合いに出して語られることもありましたが、LIFE RECORDERSが「蒼い心」を持ち続けたバンドであることは間違いありません。

この5曲!
「青春Ⅱ」(Sg「青春Ⅱ」)
前のめりに突っ走っていくような勢いの中に、確実に青春が終わっていくことの切なさを含んだ彼ららしいロックナンバー。
「オーオーオー」「アーアーアーアー」というコーラスも熱い。
1番で春、2番で夏の情景を描いているので、どうせなら秋冬もあってほしいなー、と思うのですが、「青春Ⅲ」という曲が存在したんでしょうか。

「東京の空 」(Al「東京の空」)
「今日東京で君に似た人を見かけたよ」
というややありふれた情景から始まる曲世界ですが、愛する人にも会えず、話す相手もいない孤独と、都会的な東京の風景のマッチングがものすごく切ないですね。
風の冷たさや空気の匂いまでが感じられるよう。
ていねいなギターアレンジがすごく心地よいです。
「絶唱」から少し脱力したような高岡の歌もよい。

「なごり雪」(Al「東京の空」)
数十組のアーティストにカヴァーされている旅立ちソングのスタンダードナンバーですが、私にとってはこの曲が頭の中で鳴るときは必ずこのバンドのカヴァー。
ラウドでありながら、つのる感情を一音一音に込めた演奏と、サビの泣きながら歌っているかのような絶唱。
「なごり雪も降るときを知りふざけすぎた季節のあとで」
「君が去ったホームに残り落ちては溶ける雪を見ていた」
アルバム製作前に脱退した原へのはなむけ、ともとることができますし、バンドが解散した後となっては、LIFE RECORDERSというバンドを巣立っていった彼ら自身の決断と旅立ちの歌、として聴いてもいいでしょう。
全てのものごとに終わりが来ることの切なさを聴くたびに感じさせる名カヴァー。
文字通り名残を惜しむような長い長いアウトロが印象的。

「海を見たいだけだった」(Sg「海を見たいだけだった」)
いままでもこれからも、海へ行った日も行かなかった日も、私の全ての休日のテーマソングであり、究極の「幸せ」を表現してくれている曲。
「今日僕はどこへ行けば何をすればHappyになれるの?
そうやってそうやってそうやって僕の休日は終わってゆく」
みなさんは何のために生きていますか?
幸せは何ですか?
仕事?家族?恋愛?趣味?ヲタ活?
私はこの曲に描かれているような、本当になんでもない、何気ない素敵な休日を過ごすために生きています。

「さよならだけを」(Al「LIFE RECORDERS」)
ラストアルバムのラストに収録された決定的な名曲。
シンプルなメロディーに切ない詩。
まさにLIFE RECORDERSの集大成。
「君が好きだったあの古いビルの屋上 髪のにおい いつも冷たかった風」
ここまで文学的で切なく美しい歌詞がJpopの歴史にどれだけあるでしょうか!
「さよならだけを繰り返す僕らは終わらない時の始まりを信じてた」
バンド解散を心に決めた彼らだから描くことのできた、美しく切ないエンディング・テーマ・ソングです。

このアーティストが好きならCheck!!
ザ・ブルーハーツ、JUN SKY WALKER(S)、the michele gun elephant、LOOP THE LOOP、ELEPHANT MORNING CALL、No Regret Life、LOST IN TIME

DATA
85年、松江市嫁島町の中学校で高岡と転校してきた原が出会う。
高岡のカバンに貼ってあったラウドネスのステッカーで2人は意気投合、バンドを結成する。
87年、高岡はプロを目指し、単身横浜へ。
一方、原は91年から大学進学のため大阪へ。
94年、大学の音楽サークル原、米田、三輪が出会う。
原は当時島根に帰郷していた高岡を大阪へ呼ぶ。高岡、米田、原他一人 (当時は三輪は他のバンドで活動していた)でバンド "嫁島ロケッツ" 結成。
大阪を中心に活動。
95年、三輪が加入し、現在の形となる。
98年、メジャーデビューに向けてバンド名をLIFE RECORDERSとする。
99年、 ドラムとして活動してきた原が脱退。
01年、解散。

□生年月日/出身地
高岡慎太郎 Vo、G/島根県松江市
米田典久 G/大阪府
三輪善夫 B/奈良県
原英寿 Dr




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2014.08.27 (Wed)

【171位】LADYBUG【アーティストMy Best 200】

171 LADYBUG
LADYBUG-A.jpg

ここがすごい!
ナリエモンと赤嶺のツイン・ヴォーカルによる絶妙のコーラス・ワーク。
いいバンドはすべからくいいコーラスグループである、というのを改めて感じさせてくれます。
哀愁あふれるメロディーに陶酔するかのようなエモーショナルな2人の歌声が、ギュっと心を締めつけてきます。
そして、青臭いくらいにまっすぐなメッセージ。
メロディーはすこしひねていて、歌詞がまっすぐ。
これがLADYBUGのベストミックスなんですね。
日常のこと、世界のこと。
多感な少年の日々を思い出し、フレッシュな気持ちになるとともに、今の自分を見つめ直すことができます。

この8曲!
「弱い自分」(Al「Ladybugs」)
Rapです。
メジャーデビュー後からは想像できないですが、インディーズ時代は結構Rapの曲があります。
哀愁たっぷりのバイオリンソロがすごく効果的。
自己嫌悪からの救いを求める少年の憧れは、4人の偉人。
ジャンヌ(・ダルク)→強い力
ジョン(・レノン)→人に愛される才能
フローレンス(・ナイチンゲール)→そっと勇気を与えられる優しさ
ヘレン(・ケラー)→自分を好きになれる心
だれもが子供の頃一度はは抱いた素直な気持ちを、思い出させてくれます。

「世界」(Al「Ladybugs」)
これもRap。
貧困や飢餓に苦しむ人々に思いを寄せつつも、悩みを抱え必死に生きている自分たちの日々を見つめる。
悲観的でもなく、憤りや罪悪感に満ちているわけでもなく、ただ目をそらさないということ。
できることをやってみよう、という気にさせてくれるメッセージソング。

「君と僕の歌」(Sg「君と僕の歌」)
彼らのロックバンドとしての面を最も感じられる1曲。
LADYBUGのことを知らなくても、「泣きたいときに笑ってー」という馬鹿みたいにキャッチーなこの曲のサビに聞き覚えのある人は多いのでは。

「FLASH」(Sg「FLASH」)
メジャーデビューシングル。
哀愁たっぷりの歌謡ポップ。
一度聴いたら忘れられないキャッチーすぎるサビが印象的。
ツインヴォーカルの本領を発揮するコーラスワークが絶妙に作りこまれていて、気持ちいい。
「もっと/きっと」「なーい/あーい」の言葉の韻と相まって、とにかく耳に残ります。
不器用な恋愛いにウンザリして、利口でうわべだけの付き合い方を求めるという逆説的なメッセージですが、最後にはやっぱり、笹川らしい真っ直ぐなメッセージになっています。

「世界で一番君が好き」(Sg「声」)
カントリー風の軽快でリラックスでして聴ける、かわいらしくて幸福感たっぷりのラブソング。
なにげなくてほほえましい恋人との生活の描写に、心がほぐれていくとともに、「こんな恋がしてみたいなー」と思わされます。

「五月雨」(Sg「五月雨」)
引き裂くような喪失感を表現した美しいロスト・ラブ・バラード。
寄せては引く波のように、切なさが心に打ち寄せてきます。
哀愁あふれるストリングスが効いています。

「オレンジ」(Sg「オレンジ」)
決定的名曲。
メロディー、歌詞、アレンジ、そしてコーラス。
すべてが完璧。
特にこの曲はメロディーが圧巻。
赤嶺らしい哀愁は残っているんだけれど、切なさだけじゃなくてむちゃくちゃ明るくて前向きで、Aメロ→Bメロと高揚していって、サビの解放感も抜群。
なかでもBメロの高揚感は最強ですね。
歌詞もメロディーにすごくよく絡んでいてキャッチーだし口ずさみやすい。
「街と空が重なってくよ階段で丘の上に登ろう」
景色や空気感、匂いまでもがリアルに伝わってきて、キューンと切なくなります。
風景描写と心情描写の交錯が絶妙ですね。
いくつになっても、秋から冬に向かう季節の夕暮れには、この曲を口ずさんで、心をときめかせていたいと思える、永遠の名曲です。

「流星群」(Al「ひとつ」)
胸キュン青春ラブソング。
片思いの女の子を流星群の観賞に誘う少年のドキドキがリアルに伝わってきます。
エフェクトとして挟み込まれている「いいよ」「ううん」「あ、ほんとだ」という少女のセリフがむちゃくちゃ効果的。

このアーティストが好きならCheck!!
コブクロ、ザ・ベイビースターズ、AIR DRIVE、MILKRUN、NICO Touches the Walls

DATA
中学で出会った成田、笹川が高校で同じバンドメンバーとして活動。
99年、東京工学院専門学校で出会った赤嶺と三人でLADYBUGを結成。
その後のライブツアーでサポートメンバーとして参加していた西野が加入。
04年、メジャーデビュー。
06年、笹川と西野が脱退。2人で活動を始める。
08年活動休止。
インディーズ・メジャー通算で5枚のシングル、4枚のアルバムを残した。

□生年月日/出身地/血液型
成田喜秋(ナリエモン) Vo、G/80.9.30/東京都狛江市/A型
赤嶺裕樹 Vo、G/79.10.16/沖縄県浦添市/A型
笹川厚 B/80.10.30/神奈川県横浜市/AB型
西野友朗 Dr/79.1.18/奈良県奈良市/A型




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2014.08.26 (Tue)

【172位】e-sound speaker【アーティストMy Best 200】

172 e-sound speaker
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ここがすごい!
「e」はエモーショナルの「e」。
その名のとおり、感情の柔らかい部分をぎゅっと締め付けてくるような「歌心」にあふれたポップバンド。
メロディーに浮遊感があり、幻想の世界も描けるのですが、その真骨頂は誰もが目にして、心象風景に残っている街並みのような、ノスタルジックな曲たち。
風景を、空気感を、匂いを、ギター、ベース、ドラムのシンプルな構成のサウンドと歌だけでリアルに再現できるのがすごい。
特にさまざまな表情を見せて響き渡るエレキギターのサウンドが、心を震わせてきます。
そしてなんといっても、大迫の少年のようにクリアでイノセントな歌声が、最大の魅力ですね。

この5曲!
「手紙」(Al「OTOTOIRO」)
アコースティック中心のサウンドで、友人に語るようななにげない曲。
それだけにサビの合唱が印象的。
70年代フォークのように素直な言葉が、優しく心を揺さぶってきます。
時が過ぎ行くことの切なさを受け止め、今日を生きる力をくれる曲。

「Stand by Me」(Sg「Stand by Me」)
メジャーデビューシングルとなった決定的名曲。
メロディー、歌詞、、歌、サウンドすべてが完璧に一体となって「風景」と「物語」を映し出している、絵画のような、映画のような1曲。
二度とはもどれない12歳の日々から、仲間と離れ離れになって、今、ここで歌を歌っている自分。
言葉の一つ一つが、音の一つ一つが、映像、空気感を、匂いを、導いていきます。
この曲は大迫個人の物語かもしれませんが、同じような心象風景は誰にでもある。
大迫が見ていたのは広島のどこかの町かもしれませんが、私は千葉で真っ赤に染まる陸橋や長く伸びる電柱の影を見ていた。
都市化が生んだこの「風景の共有」を前提にして、音と言葉で風景を表現することで、決して戻れないはずの時を巻き戻して、「あの頃を」見せてくれる。
これこそがポップミュージックの真髄だと思います。

ポップが好きな方には、ぜひぜひ一度は聴いてみていただきたい大名曲です。

「四月の風」(Al.「瞬間」)
「新宿西口」という固有名詞から始まることで一気に曲の世界に引き込まれます。
やっぱり風景が浮かぶ歌はいいですね。
暮れゆく街の中で行き交う人々の悲喜交々の描写から、見失いかけた「自分」を見つめなおす。
結論の出ない終わり方がまたいい。
歌詞としては一片の言葉の無駄もない、完璧な曲ではないでしょうか。
メロディーもサビの解放感・高揚感が実に気持ちよく、切なくもすごく勇気がもらえて聴いた後すごくすっきりできます。
もやもやしているときにはぜひ聴いてみてほしい名曲。

「one」(Al.「瞬間」)
せりあがっていくような力強いサウンドと、覚醒したかのような高揚感に満ちたメロディー、そしていつになく激しく熱く感情を込めた大迫の歌。
終始鳴り続けるピアノのリフレインがまるでハートビートのように曲全体を鼓舞しています。
まさにエモーショナルサウンド。
力強さと勢いに圧倒されます。

「あたらしいうた」(Al.「風吹きぬける、太陽の夜明け」)
曲が生まれた瞬間のわくわく感をそのまま表したような曲。
軽快感があり、e-sound speakerの曲の中では異色です。
なにかをはじめようと決意したとき、あるいは新生活がスタートした人にもぴったりの歌。

このアーティストが好きならCheck!!
七尾旅人、フジファブリック、ストレンジドラマ、APOGEE、ショージロージュニア

DATA
99年、専門学校で出会った大迫、並木他1名で3ピースバンド「EMOTIONAL SOUND SPEAKER」を結成。
新宿、渋谷、下北沢のライブハウスを拠点に活動。
02年。バンド名を「e-sound speaker」に改名。
08年、ついにメジャーデビュー 。
09年、南部陽介を新たにドラマーとして迎え、3ピースとして再スタートを切る。
その後再びインディーズに転じ、元気に活動中。

□生年月日/出身地/血液型
大迫章弘 Vo、G/80.10.31/広島県尾道市
並木教人 B/80.9.22/東京都
南部陽介 Dr/81.1.2/広島県東広島市




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2014.08.25 (Mon)

【173位】RYTHEM【アーティストMy Best 200】

173 RYTHEM
RYTHEM.jpg

ここがすごい!
ピュアな透明感にあふれながら、女性らしい色気と哀愁を帯びたハーモニー。
突き抜けるようにクリアで艶のある新津の声と、震えるようにソウルフルで切ない加藤の声。
ソロパートでも魅力的なのですが、やはりこの2人のハーモニーは唯一無二ですね。
羽毛で鼓膜かをくすぐるようなファルセットの優しい心地よさには気が遠くなります。

曲は、石鹸の匂いがしそうなくらい潔癖で生真面目で、緻密に隙なく作りこまれた優等生なポップス。
心の洗濯をしたいときにはもってこいの音楽です。

この6曲!
「てんきゅっ」(Sg「てんきゅっ(ニューサマー便)/小麦色のラブソング」)
「てんきゅっ」=「Thank you」。
ブロードウェイミュージカル風の楽しい曲。
バラードの評価も高く、実際にそちらのほうがRYTHEMの真骨頂だと思うのですが、私はこの曲のような軽快なポップソングが好きなんですよね。
「トゥートゥートゥトゥートゥーラーラーラー」「シャバダバッパッパ」「イッチニッ」「フワーワー」といったスキャットがたまらなく気持ちよくて楽しいです。

「女友達」(Sg「ブルースカイ・ブルー」)
作詞・プロデュースは作家のなかにし礼。
少女から少女に向けたはなむけソング。
卒業式の高揚感ではなく、見送るバス停の静かな別れが、いっそう切なさを誘います。
「手紙を頂戴メールでもいいけど」
なかにし氏だけではなく、おそらくRYTHEMの音楽に触れた多くの人たちが抱いた「古きよき日本の少女」像が、見事に結晶した曲ですね。

「三日月ラプソディー」(Sg「三日月ラプソディー」)
曲そのものが一つのテーマーパーク。
「教えて!」「何が知りたい?」
という歌いだしで一気におとぎ話の世界に引き込まれ、あとはこの楽しくてわくわくする不思議ワールドをひたすらさまようだけ。
ビートが一気に加速するBメロはまるで2人に手を引かれて走っているようなドキドキ感です。
そしてラストサビの大合唱。
ベダだけどこういうのやっぱ好きですね。
一人じゃない、って気になって勇気と元気が出ます。
ホーンにストリングス、ハープ、ありとあらゆる音をちりばめたにぎやかだけどまとまりのあるサウンドも見事です。

「ホウキ雲」(Sg「ホウキ雲」)
決定的な名曲。
やっぱRYTHEMといえば「ホウキ雲」でしょー!
この曲はメロディーが完璧ですね。
特に落ち着きとわくわくが共存するAメロが大好きです。
「パンパンパンパパーン」というイントロ、アウトロのギターソロも最高。
ストリングスもタンバリンも、ものすごく効果的で心地よく、楽しいです。
住み慣れた街をてくてくと散歩しながら口ずさむもよし、スライドショーのように思い出をいろいろ回想しながら聴くもよし。
すごく軽やかに感情を昂ぶらせてくれる、本来的なポップソング。
そして、「不特定多数ではなく一人一人のために歌いたい」というRYTHEMの一貫した姿勢が、一番自然な形で歌詞に込められた曲ではないでしょうか。
聴いた人の"心"に残り続けるであろう名曲です。

「20粒のココロ」(Sg「20粒のココロ」)
新津のソロ曲。
プールに浸かっているかのように心地よいバラード。
新津の確かな歌唱力と透明感のある声の魅力を存分に味わえる曲です。
新津が加藤に向けた曲で、RYTHEMが解散した今聴くといっそう切なさが心に染みます。
「もしも歌声を失っても忘れないでいようね」
女性デュオの絆は、本当に不思議で神秘的ですね。

「てんきゅっ」「20粒のココロ」「三日月ラプソディー」「ホウキ雲」のシングルヴァージョンの編曲はすべてCHOKKAKU。
やはり見事な職人技で、RYTHEMという原石をキラキラしたポップスに仕上げています。

「WINNER」(Sg「WINNER」)
NHK「みんなのうた」のために、運動会をテーマに書き下ろした曲。
運動が苦手で体育でいろいろ恥をかいた身としては、どーしても涙があふれ出てしまう曲。
運動が苦手だけどがんばりやの少年と、それを見守り、応援する少女。
一つのレースを1番は少年の視点から、2番は少女の視点から描いているのですが、対比や韻が見事ですね。
「がんばって!」
という声をかけられた方と、かけた方。
お互いに勇気や元気をもらっているというのがすごく伝わってきます。

リリースは07年。
前年の06年から経済的な貧富で人を色分けする「勝ち組」「負け組」という言葉が流行語となり、またそれに対するさまざまなアンチテーゼが提示されていた時期でもありました。
「勝ち負けよりもっと大事なことがあると教えてくれた」
この曲もそんな時代の空気に対する、RYTHEM流の回答なんだろうと思っています。

この頃から本格的に大人っぽい路線にシフトしていったRYTHEMですが、こういう曲こそRYTHEMにしかできないと思うし、もっともっとこういう曲をたくさん聴きたかったですね。
「RYTHEMのアナザーサイド」と位置づけられ、オリジナルアルバム未収録のため、シングルにしては「隠れた名曲」となってしまっているのは惜しい。
ぜひぜひ心のガードを下げて、子供のような素直な気持ちで聴いてみてほしいです。

このアーティストが好きならCheck!!
花*花、やなわらばー、YAK.、COSMiC HOME、Chiho × Chiharu

DATA
川崎市の高校で新津と加藤他3人でRYTHEMというコピーバンドを組むが、バンドは解散。
その後は新津は加藤に「歌手になりたい」という夢を告げ、互いに「親友を超えた存在」という2人であらためてRYTHEMを結成し、ソニー・ミュージックエンタテインメントのオーディションで「一人旅シャラルラン」を歌い、合格。
03年、デビュー。
11年2月27日、Zepp TOKYOのワンマンライブをもって解散。
約8年間の活動で18枚のシングル、4枚のオリジナルアルバムを残した。
解散後新津はNeat's、加藤はyucatという名義でソロ活動をしている。

□生年月日/出身地/血液型
新津由衣 Vo、Key/85.8.17/神奈川県川崎市/A型
加藤有加利 Vo、G/85.4.3/神奈川県川崎市/AB型

□好きなアーティスト/曲
新津:宇多田ヒカル
加藤:宇多田ヒカル、中島美嘉

□お気に入りの機材
新津:ヤマハのS90 ES、ノードエレクトロ
加藤:ヤマハのLS26

□グループ名の由来
フランス語のRYTHMEのスペルを間違えたことに由来。




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2014.08.16 (Sat)

【174位】でんぱ組.inc【アーティストMy Best 200】

174 でんぱ組.inc
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ここがすごい!
石を投げればアイドルにあたるほど完全に飽和状態となった「アイドル戦国時代」。
みんなそれぞれにコンセプトがあり、一生懸命名前を売ってがんばっているわけですが、目立とうとして奇抜にしていっても大衆に受けない。
その辺が難しいところですよね。
その中で「天下人」に名乗りを上げているのがこの6人組。
ひときわ目をひく異彩を放ちながら、ポップな楽曲と圧倒的なスター性でメインストリームに躍り出ました。
制服も着ていないし、年齢非公表で「少女」とも言いがたい?感じの6人ですが、「今が青春」という勢いと刹那感をすごく感じます。
楽曲も含めて決して王道アイドルではないのですが、メンバーの個性の強さがグループのコンセプトを凌駕しているので、「人形」という感じがしないんですね。
とにかくむちゃくちゃに勢いがあって耳に残る楽曲のアクの強さを、メンバーがちゃんと操っている。
どこまでもついていきたくなります。
でんぱ組についていけば、いつのまにか過ぎ去った「青春の果て」を見せてくれそうな気がします。

この5曲!
「強い気持ち・強い愛」(Sg「でんぱれーどJAPAN/強い気持ち・強い愛」)
小沢健二のカヴァー。
おもちゃ箱のようににぎやかなアレンジで、とにかく楽しく歌っています。
「ラーラララー」「フッフッフー」のスキャットがひたすらかわいくて楽しく、いつまでも聴いていたくなります。
「渋谷系」っていうけど、私はこのころのオザケンは、ファッション化した「渋谷系」に対するアンチテーゼだと思っています。
歌はみんなで、楽しく。
そういう点で、すごく正しくオザケンを解釈しているカヴァーだと思います。

「キラキラチューン」(Sg「キラキラチューン/Sabotage」)
疾走感たっぷりの王道青春アイドルソング。
急かすようなストリングスとバンドサウンドに乗せられるような6人のサビのユニゾンを聴くと、どこまでも走っていけそうな勇気をもらえます。
でんぱ組の「青春」は、少女のグループの無邪気な青春と違って、失ったものを取り戻す「青春」なんですね。
だから「怖さ」や「もろさ」をすごく感じる。
この曲はそういうものを全部吹っ切って突っ走っていく勢いをすごく感じます。

「でんでんぱっしょん」(Sg「でんでんぱっしょん」)
作詞は畑亜貴、作曲はWiennersの玉屋2060%。
組曲のようにめまぐるしくビートが変わるんですが、曲を貫く勢いが止まらないのがすごい。
とくに高速ビートと高音ファルセットでたたみかけるサビの勢いには圧倒されます。
畑亜貴の独特の言葉遊びも見事に決まっています。
「偉人伝」って。

「サクラあっぱれーしょん」(Sg「サクラあっぱれーしょん」)
作詞・作曲・編曲はWiennersの玉屋2060%。
Wiennersとでんぱ組が出会った「必然性」が結晶した決定的名曲。
とにかくひたすら楽しくて、ワクワクして、高揚して、耳に残る無敵のメロディーとアレンジ。
鼓などの和風なテイストとピコピコデジタルアレンジがここまではまるとは。
葛藤や自問自答を繰り返す活動の中で得たメンバーの「自信」「確信」が曲にみなぎっています。
「半端な気持ちを断ち切ってとりあえずいいか?だまってついこいFollow me」
「君の未来を明るく照らすなんてお茶の子さいさいさい」
すごい説得力です。
ここまで「アイドルの覚悟」を見せられるグループがどれだけあるか。
与えられたコンセプトのなかで「がんばる」だけでなく、自分と向き合い、たくさんの葛藤や迷いを断ち切ってきた6人だからこそ、このフレーズにここまで説得力が出るんだと思います。

「檸檬色」(Sg「ちゅるりちゅるりら 」)
切ない胸キュン王道青春ラブソング。
サビがむちゃくちゃキャッチーで爽快。
「明日になったら忘れちゃう気持ち」というサビのフレーズが、「今」を完全燃焼するでんぱ組にぴったりで、すごくせつなくなります。
今後はこういう王道ソングで、でんぱ組らしさを出していってほしいですね。

このアーティストが好きならCheck!!
篠原ともえ、エイプリルズ、桃井はるこ

DATA
2008年、秋葉原でインディーズ活動を開始。
メンバーチェンジを経て、2011年には現在の6人体制になる。
2010年、メジャーデビュー。

□誕生日/出身地/血液型
相沢梨紗 8.2/大阪府/A型
古川未鈴 9.19/香川県/A型
夢眠ねむ 7.14/三重県/B型
成瀬瑛美 2.16/福島県/B型
最上もが 2.25/東京都/A型
藤咲彩音 12.7/埼玉県

□好きなアーティスト/曲
夢眠:スパイラル・ライフ、L⇔R、フリッパーズ・ギター、嶺川貴子、かせきさいだぁ、Cocco、カヒミ・カリィ
最上:aiko、Amaranthe、BROKEN HAZE、Chara、Christina Aguilera、ELLEGARDEN、Fear Factory、JUDY AND MARY、Korn、KOTOKO、P!nk、Paramore、Pitchshifter、Rihanna、SEKAI NO OWARI、Sum 41、Wienners、-45、ボカロ、椎名林檎、東京事変




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2014.08.15 (Fri)

アーティストMy Best200【一覧】


好きなアーティストベスト200を作成し、カウントダウン方式で発表しています。

順位アーティスト活動期間煽り
155位the★tambourines01年~09年吹き抜ける"風"を感じるギターポップ
156位D.W.ニコルズ05年~子供も若者も老人もみんなで口ずさめるポップミュージック
157位中島卓偉99年~私の兄貴!
158位theSoul03年~「街」の景色が目に浮かぶ哀愁ハーモニー
159位早見沙織06年~心は震え、体は陶酔してしまう美しく早熟な歌声
160位晴晴゛03年~05年単純に元気が出る、やっぱりポップはこうでなきゃ
161位Perfume01年~アイドル戦国時代の渦から超然とした存在
162位Buzy98年~06年クールなかっこよさの中に燃えたぎる熱さ
163位BOYSTYLE02年~07年10代の元気と明るさが詰まったアイドルポップス
164位Dutch Training97年~02年ハイトーンの歌声と轟音ギターによる不思議空間
165位上原れな08年~せつない…
166位ゆうまお06年~「優しい魔王」の優しい魔法
167位小林建樹 99年~「天才」の呼称にふさわしい才能の塊
168位大久保海太99年~青く大きな海、あんな風に青く大きく生きたい
169位ツバメスケッチ05年~07年自然と都市が交錯する郊外の青春ポップ
170位LIFE RECORDERS94年~01年「蒼い心」を持ち続けた歌謡ロックバンド
171位LADYBUG99年~08年ツイン・ヴォーカルによる絶妙のコーラス・ワーク
172位e-sound speaker99年~「e」はエモーショナルの「e」
173位RYTHEM03年~11年ピュアな透明感にあふれる唯一無二のハーモニー
174位でんぱ組.inc08年~失った青春を取り戻す旅にいざ出航だ!
175位ビリケン03年~フォーク+ヒップホップ=ヒップフォークとは?
176位米倉千尋96年~王道アニソンは人生という大冒険の応援歌
177位rumania montevideo99年~02年冷めた目の若者たちが鳴らす、絶望と希望の歌
178位HIKARI99年~00年宇宙は、あなたの心の中にあります
179位やまとなでしこ00年~03年アニラジから生まれた伝説の声優ユニット
180位ロッキンチェアー00年あまりにも偉大な、"普通のJpop"
181位伊藤サチコ01年~あの頃の「僕」がそこにいる
182位GTP04年~08年ほほえましくあたたかい、"非スタイリッシュ"ガールズバンド
183位advantage Lucy97年~吹き抜ける"風"を感じる胸キュンギターポップ
184位YAK.05年~透明感あふれるハーモニーが生み出すせつない陶酔感
185位elliott97年~グラスの氷のようなポップソングで描く「日本の夏」
186位No'where98年~00年日本のギャラガー兄弟はこいつらだ!
187位HALCALI03年~あらゆる音楽を取り込んでしまう脱力ガールポップ
188位ユンナ04年~パワーと透明感を兼ね備えた天才少女
189位LOOP THE LOOP99年~00年言葉遊びに満ちたハードボイルド・ビートロック
190位フクシマサトシ04年「それでもなんとなく」からはじまるいつもの日常
191位FOUR TRIPS97年~98年メロディで勝負する、シンプルでオールドスタイルの4人組
192位サザーランド01年~08年搾り出すようにエモーショナルな物語と心象風景
193位ケダマ03年~「ぼくらのうた」が街にひびき、「みんなのうた」になる物語
194位Angelique00年~01年疲れた心を天使の羽毛で受け止めるハーモニー
195位戸松遥08年~歌うことは演じること。声で作り出す夢世界
196位村田あゆみ04年~08年あの夏、たしかに、あなたがいた
197位モーニング娘。98年~「アイドルはかっこ悪くなんかない」信念が時代を変えた
198位YURIMARI98年~99年パッと散るのも花のうち
199位前田敦子11年~試行錯誤の末につかんだ独特の歌唱法
200位渡辺麻友12年~すべてをつつみこむ慈愛の魔法、それはアイドルの魔法



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